行ったら癒された!源泉掛け流しの秘湯宿に自炊泊

朝の友人から「温泉へ行こう!」との電話がありました。昨日までは自宅庭先に設置した山小屋風テントで薪ストーブを囲む計画でしたが、何とも興味深い誘いです。

旅行ムードの緩和と裏腹に、職場を離れたスタッフも多いと聞く観光業界ではすぐに満室になるケースが多いようなので、宿が確保できるかどうか心配でした。

時刻はまもなく10:00をまわろうとしています。めぼしいところを当たってみるも、今日の今日の宿泊予約で部屋が空いている素敵な宿はあるはずもなく・・、と考えるのは遊び素人の発想。

「元湯水沢山荘 露天風呂 水沢温泉」は自炊の宿なので、中高年の紅葉や登山、スキーなどのレジャーシーズンでは客足が左右されますが、オフシーズンであれば土日の休日でも空きはありそうです。

格安で泊まれる自炊宿

さっそく「元湯水沢山荘 露天風呂 水沢温泉」へ電話してみたところ、当日予約なのに3タイプの部屋から選ぶことができました。私の狙いは的中したようです。

自炊の温泉宿

「元湯水沢山荘 露天風呂 水沢温泉」は、秋田県の田沢湖を眼下に見下ろせる場所にある自炊式の温泉宿で、近くには田沢湖高原スキー場もありますが、スキーにはまだ早い時期だったことが当日でも予約できた理由かもしれません。

自炊宿の宿泊は食材持ち込みで大人ひとり4,800円ほど。普通の温泉宿の1/3程度の料金で、好みの食材と酒で心ゆくまで楽しめます。(3泊以上だと1泊あたり3,890円!)

「ほぼ乳頭温泉郷」

乳頭温泉郷(秋田県仙北市)は、十和田八幡平国立公園の山麓に点在する、全国的にも名高い温泉郷です。

一方の、本日宿泊の「水沢温泉郷」も十和田八幡平国立公園の山麓に点在する温泉のひとつですが、「乳頭温泉郷」と名乗るには地番など、その名の定義を満たせない条件があったからと思われます。

「水沢温泉郷」に盛岡方面から向かう場合、その位置は乳頭温泉郷の数キロ手前に位置しているので、「ほぼ乳頭温泉郷」とタイトルに書きました。泉質も立地も、全国的に有名な”ほぼ乳頭温泉”です。

ここは今年1月に初めて来たのですが、露天風呂から田沢湖を眺めることができる好立地なのにとても静かで施設もきれいで気に入っている隠れ家的な温泉宿です。

前回の訪問記録はこちら

ゆっくり流れる時間を堪能できる温泉宿

源泉掛け流し温泉の内風呂
自炊宿できりたんぽ鍋

ツユに対して、鍋(UNIFLAME 焚き火鍋)が小さくて溢れるため、ツユを取り分けました。(鍋の右側の器)

きりたんぽ鍋とグレープフルーツサワー

館内には数組の自炊客が宿泊していますが、それぞれがゆっくり流れる「時間」を楽しんでいるからか、まるで私らのほかに宿泊客がいないかのようにとても静かです。

衛生管理が行き届いた給湯室には食器や備品が部屋単位で準備されていますが、キャンプ歴の長い我々は、部屋食です。

仲居さんもスタッフもおらず、誰かに声をかけられることも、見かけることもそうそうない環境下で、酒と郷土料理と温泉に浸れるのは、現実生活ではほぼ体験することはできません。

ここは夢芝居と現実が往来する秘密の自炊温泉宿です。

露天風呂を独り占め

「元湯水沢山荘 露天風呂 水沢温泉」の露天風呂

昨夜のきりたんぽの残りを朝食代わりにして済ませた後は、ひとり、のんびりと朝風呂です。

秋田の冬らしい景色になってきました。満足です。

田沢湖高原・水沢温泉郷 露天風呂水沢温泉の公式WEBサイトはこちら

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本当は知られたくない!信頼で成り立つ無人の秘湯「にこりの湯」

ノープラン&ノーリサーチで出かけた北海道キャンプツーリングの最中に看板に導かれて辿り着いた場所は、北海道茅部(かやべ)郡森町にある秘湯でした。

「看板」から魅力を推測するコツ

「看板」が案内している場所の魅力や価値を察知するには自分なりのコツがあります。

温泉地などであれば、その場所と看板との距離の長短が私なりの基準です。例えば、「●●温泉30㎞先」などのように、知名度が高い場所はかなり手前から案内されています。

一方で近隣住民に親しまれているような場所は、直前にならないと出てこない看板があります。

ノープランのツーリング道中で見かけた看板は、長年の野外活動で培った冒険心をくすぐる雰囲気を感じて、看板に従って進んだ結果、「にこりの湯」の発見につながりました。

温泉開設1807年・券売機大活躍の受付カウンター

無人受付の入浴施設自体は、共同浴場などでも見受けられるのでさほど珍しくはありませんが、「にこりの湯」の無人システムは、スタッフが常駐する入浴施設とかわらないレベルでサービス提供されているところが大きく異なっています。

濁川温泉「にこりの湯」の券売機

入浴料は大人・子どもの区別以外に、企業や団体提携による会員料金体系もあるので、同じ大人でも複数の料金プランがあります。

その人の属性に応じた料金を券売機に投入してボタンを押して発券された券を、券売機となりに設置された回収箱に券を入れるというシンプルなシステムで運営されています。

年齢や身分を証明するものを提示してカメラが読み取るという仕組みではなく、あくまでも来館者の良心を前提にしたお会計です。

提携する企業や団体の会員でなくても会員ボタンを押して料金をごまかそうとする人はいるだろうし、そもそもおカネを投入せずに入浴する人もゼロではないと思いますが、そこを厳重に取り締まるためにギスギスするより、来館した人との信頼関係を大事にする姿勢を前面に打ち出した方がプラスに働くとの思いからでしょうか。

それは、どこでも味わったことのない、これ以上ない気持ちのいい接遇です。

セルフサービスの本質を教えてくれた「券売機」

券売機の左脇には、販売用の2種類のタオル、バスタオル(150円でレンタル)、髭剃り、シャンプー、リンス、石鹸、マスクなどが並べられていて、必要な人は券売機を使って購入することができます。

近くの農家がハウス栽培したトマトやトマトジュースのほか、アイスまで販売されています。

冷蔵庫の扉を開けると、缶ビールまで無人販売されています。これらすべてが券売機で買うことができます。

ここまで客を信用してもらえると入浴もとても気持ちがいいものです。

非接触型社会への渇望はセルフサービスを中心としたテクノロジーを進化させました。しかし、本当に重宝されるサービスのあり方は、「にこりの湯」の券売機のように、今まで以上に人間的で健全で気持ちのいい取引であるべきだと痛感しました。

道内一開花が早い桜を眺めて入る源泉掛け流しの露天風呂

濁川温泉「にこりの湯」の露天風呂

「にこりの湯」は加水・加温・循環は一切無しの100%天然の源泉掛け流し温泉です。

パンフレットに目を通すと、その泉質はマグネシウム(血糖値を下げる)とメタ珪酸(美容エキスの素)が多く含まれている全国でも珍しいとされる湯、との掲載がありました。

それを裏付けるように、地底の奥底から湧き上がってきたばかりのような木炭の匂いが特徴的です。

湯上がりの身体はいつまでもポカポカします。

風呂上りに地場産トマトジュース(券売機で購入)

そして、もうひとつの特徴は、温泉熱の影響で道内でもっとも早く開花する桜が露天風呂の脇にあるらしいことです。

この日もピンクに染まった八重桜を眺めながら浸かれる「にこりの湯」の露天風呂と湯上がりに地元で採れたトマトジュース、最高の贅沢でした。

至れり尽くせりの無料休憩室

本当は誰にも知られたくない秘密にしておきたい温泉ですが、温泉を支えようにも宮城から何度も通えるわけはありません。道南方面へお出かけの際はぜひお立ち寄りしてみてください。

すでに雑誌に取り上げられており、私らが帰るころには、はるばる滋賀県からの訪問者にも出会いました。

濁川温泉「にこりの湯」の駐車場

<元湯神泉館にこりの湯(濁川温泉)Twitterの投稿記事>

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格安で泊まれる田沢湖高原に佇む秘湯宿への旅動画

先日の旅動画を投稿しました。

自炊の温泉宿は一泊4,950円(税込み)と格安です。

雪見露天風呂の旅

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誰にも教えたくない!源泉掛け流しの秘湯宿で牡蠣鍋パ

全国に名を轟かす秋田県乳頭温泉郷。今回訪れた温泉郷の名は厳密には「水沢温泉郷」で、全国的に有名な乳頭温泉郷はここからさらに車で15分ほど先にあるのですが、名湯には違いありません。

源泉掛け流しの衛生的な近代的な秘湯宿。なのに一泊4,950円!その秘密は「自炊」です。

キャンプ歴数十年のおっさんにとって自炊は全く問題はありません。むしろ大歓迎です。

本当は誰にも教えたくない、田沢湖を見下ろせる秘湯宿に友人と二人で向かいました。

私の第二秘密基地

乳頭温泉郷への道は所々に圧雪状の雪はあるものの、例年に比べれば走りやすい路面です。

ですが、道路脇にはいつもと変わらない積雪量と思われる雪の壁が続きます。

特に今日は好天で、風もなくすっきりとした青い色の空が広がり、第二秘密基地(第一秘密基地はNVAN)に近づくにつれ、テンションが高まります。

一泊4,950円の秘湯宿

今夜のために買い出しした、秋田伝統の銘酒・刈穂/吟醸酒 六舟

一泊4,950円の理由は、先に書いた通り、自炊のシステムだからです。

自炊のための調理器具や食器は、炊事場に部屋単位で用意されているので、食材さえあれば、どんなメニューでも調理することが可能です。

温泉の軒先に積もる雪

そして予定より少し早い15:00に到着。

宿のすぐ近くにはスキー場があるので、この時間はスキー客の日帰り入浴で賑わっています。

温泉宿の軒先にできたつらら

田沢湖が見下ろせるロケーション

客室から望む田沢湖

田沢湖は日本一の水深(423m)で知られる神秘的な湖です。

部屋の窓から田沢湖が見えます。

このエリアは夏もとてもきれいで、バイクツーリングでもよく訪れます。

エメラルドグリーンと雪のコントラストが美しい露天風呂

源泉掛け流しの露天風呂

内風呂も露天風呂も、熱い湯とぬるめの湯と二つに分かれていて、露天風呂からも田沢湖を望むことができます。

この時期・時間帯の客層は多くがスキー帰りの客。休日最後のアクティビティを惜しむかのように周りの景色と湯を楽しんでおられます。

濃厚味噌仕立ての牡蠣鍋

湯からあがった頃には陽が沈みそうで、秘密宿もそれに合わせて静かになっていきます。

部屋では、客室の廊下を歩く音も人の話し声も聞こえてきません。

客室から望む夕暮れ時の田沢湖

急に人が少なくなったので、また別の場所に来たかのようです。

給湯室はとても衛生的で、部屋毎に調理器具が備え付けられています。

今回はキャンプ道具があるので、ここでは食材と食器の水洗い程度でしたが、とても良心的な心配りが行き届いていて、安心して使うことができました。

かき鍋

冬の秋田の郷土料理といえば、きりたんぽ鍋が定番ですが、今夜は友人の希望で、濃厚赤味噌仕立ての牡蠣鍋パーティーにしました。

部屋単位に調理器具が用意された調理場

濃厚で何度飲んでも飽きのこない辛味噌に気仙沼大島産の大粒でぷりっぷりの牡蠣の風味が加わります。

牡蠣鍋と鯛の刺身

鯛の刺身は柵で買ったものを、適当にスライスしました。

まぐろの刺身

赤身と中トロの切り落とし。

宿代が安い分、高級食材を値段も見ずに買い物カゴに入れた結果です。写真は撮り忘れましたが寒ブリの刺身も。

乾杯!

「この年になれば、量より質。美味しいものを少しだけ」。なんて言いながら買い出ししていたのですが、気づけば、「美味しい物を目一杯」にすり替わっていました。

エメラルドグリーンの湯にWi-Fiも完備の充実の格安源泉掛け流しの温泉宿、最高です。

田沢湖高原・水沢温泉郷 露天風呂水沢温泉の公式WEBサイトはこちら

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二百余年続く秘湯の宿「滑川温泉福島屋(山形県米沢市)」

今日は友だち3人でバイクツーリング予定でしたが、大雨予報のため、車移動に切り替えて秘湯体験に向かいました。

仙台を出た頃は天候が回復気味だったので、車に変えて失敗したかなとも思ったのですが、宿に近くにつれ、雨足は強くなってきました。

大雨の中、山の奥地へ進む

市街地から1時間ほど走ってきました。写真ではわかりにくいですが、雨が強くなってきています。目指すのは、山麓にたたずむ歴史ある一軒宿。

道も細くなり、秘湯への期待が高まってきますが、若干の不安感も。

この樹木の向こう側は谷底です。

こんな山奥にほんとに宿があるのか不安になってきますが、道がある以上、何処かにはつながるのでしょう。

大雨の中、宿に到着!

滑川温泉 福島屋

滑川温泉 福島屋(山形県米沢市)に到着しました。

当温泉は文明8年(約530年前)、大沢の郷士斉藤盛房がこの付近の川を渡る際、岩石を滑り倒れ、その時手に温かい石を感じ温泉の湧出を発見しました。そこから「滑川」と称されるようになり宝歴13年(約250年前)、上杉藩主の許を得た当館笹木正直が開湯しました。

東吾妻の一峰一切経山への山道の途中、東大嶺に源を発する前川上流の切り立つような北谷の山中にあり、標高約850m、前川にかかる吊り橋のあたりの谷底は、一枚岩で流れる川底が美しく、新緑の春、避暑の夏、秋には素晴らしい紅葉を楽しむことができます。

http://www.namegawa-fukushimaya.com/welcome.htmlより

滑川温泉 福島屋

チェックインでは、宿帳に宿泊者全員の住所、氏名、連絡先の記載が必要でした。このご時世です。むしろ、記載を要求された方が安心感が持てます。

こうして世の中の変化を体験することで、「新しい生活様式」が「当たり前の生活様式」として定着していくのでしょう。

館内はとてもいい感じです。雨音と川の音がBGMです。私たちが発する会話や物音以外で聞こえるのは水の音だけです。

秘湯宿の客室

部屋には鍵もエアコンもありません。ですがとても涼しく快適です。寒いくらいです。

源泉100%の掛け流し湯

滑川温泉 福島屋の内風呂

泉質は、硫黄を含む炭酸水素塩・硫酸塩泉です。山岳エリアでなければ味わえない掛け流し湯。自然の香り、音、湯の肌触りを楽しんだ後は、弱まった雨音を聞きながら地酒を酌み交わします。

とてもいい宿いい湯でした。

滑川温泉 福島屋

<満足度>

評価 :5/5。

最後までご覧いただきありがとうございました。それでは今日はこの辺で。