【万能保存食】「青唐辛子のしょうゆ漬け」の作り方

ビリっとした辛さでごはんがすすむ「青唐辛子(青なんばん)のしょうゆ漬け」を、3年連続で今年も作りました。

2020年10月25日に初めて漬け込んだものに、老舗のうなぎ屋さんが一子相伝のタレを守るかのように、継ぎ足し継ぎ足しで今日に至っています。

「唐辛子」は最強の節約素材

青唐辛子

今年の材料は、春に近所のホームセンターで百円で購入した二苗から育てました。

一つは「鷹の爪」という品種で自家製タバスコに、もう一つが今回の主役です。

「育てた」と言っても、どちらもほとんど手をかけることなく、周期の雑草を取り除いただけで、たくさんの実をつけてくれました。

百円で買った苗で、作る楽しみも出来上がる過程も何年間も楽しめて味わえる、コスパ抜群の最強食材です。

「青南蛮のしょうゆ漬け」の下準備

青唐辛子

漬け込む前にフライパンで炒るのですが、熱で膨張した唐辛子が爆発しないように、1本1本に切れ込みを入れます。

この工程を省いてしまうと、クラスター爆弾のように大音響とともにタネがキッチン中に飛び散ってしまいます。

青唐辛子を煎る

青唐辛子に切れ込みを入れたら、フライパンで煎ります。

煎った後の青唐辛子

表面に焼き色がつく程度でOKです。

漬け液に入れた青唐辛子

下準備はこれだけ。粗熱を取ったらあとはアルコール消毒した密封雨瓶に漬け液と一緒に入れるだけ。

<漬け液>

しょうゆに日本酒、みりん、砂糖を適量加えます。

それぞれの分量は保存容器の大きさによってよりますが、青唐辛子がよく浸る量のしょうゆが必要です。

漬け込み期間に味を見ながら、しょうゆが甘すぎない程度に、お好みで調整するといいと思います。

1ヶ月ほどすると、しょうゆに青唐辛子の香りが溶け出して、調味料としても使えるので、しょうゆは多めの方が良いかもしれません。

「青唐辛子のしょうゆ漬け」

初めて漬けたのは2020年でした。

漬け液のしょうゆは、最初の頃はただの醤油にしか感じませんでしたが、今ではまろやかな味わいになっています。

青唐辛子のしょうゆ漬け

漬ける期間が長くなると、辛さが後に残らなくなりました。辛さのレベルも、漬け始めの頃と違い、口の中に刺さるような感覚は薄くなり、角がなくなった印象です。

今回は約100本程の青唐辛子を漬け込みました。

メスティンで「ごまアジ丼」と「ごまアジ茶漬け」

今が旬のアジを、季節の薬味を使って骨の髄まで味わってみました。

いつか釣りを覚えた時のために、作り方とポイントとなる工程をまとめました。

アジの三枚おろし

アジ

スーパーで買ったアジ。堂々としたサイズ感です。

このサイズで作った「たたき」は1合分のお米には十分な量ができました。

三枚おろしにしたアジとアラ

雑な包丁さばき。

三枚おろしはこの日で人生2度目です。自分としてはこれでもうまくできた方です。

エラをとったら、アタマと内臓を切り、三枚におろします。

アジのたたき

「たたき」となる身の部分は、刺身のお造りのような高度な技術は不要です。

5mm程の幅にアジを刻んだら、次の出番まで冷蔵庫で待機してもらいます。

アラでお茶漬け用の出汁を作る

アジのアラに塩を振ってしっかり焼きます。

三枚おろしの時に出たアラに塩をふり、フライパンで焼きます。焦げ目が付くくらいが良いと思います。

三枚おろしが雑だったので、アラといってもけっこう身がついてます。身がつきすぎると、お茶漬けにする時に出汁の透明感が損なわれ、見た目に影響するかも。

*フライパンはMSR アルミニウムクイックスキレットを使っています。詳しくはこちら

焼いたアジのアラに水、酒、生姜、長ねぎの葉を加えて出汁を作ります。

アラに火が通ったら、日本酒、水を適当に加え、生姜、長ねぎの葉と一緒に煮出します。

塩、しょうゆも少々加えます。薄味にするのがポイントです。

薄味のあら汁、という感じになればOK、美味しいお茶漬けになります。

薬味の準備

大葉の収穫

その間、裏庭で大葉を収穫。自家製です。

みょうが、大葉、生姜の薬味

大葉の他には、花みょうが、生姜を準備しました。生姜は皮がついたまま、すりおろしました。

合わせ調味料を作る

いりごまをすり鉢で摺ります
あわせ調味料を和えたアジのたたき

あわせ調味料を作り、「たたき」と和えます。

<あわせ調味料の材料>

・いりごま

・醤油大さじ2

・日本酒大さじ1

・みりん大さじ1

「ごまアジ丼」の完成

季節の薬味たっぷりのごまアジ丼

あわせ調味料と和えたアジをメスティンで炊き上がったご飯の上に乗せたら、薬味を好きなだけのっけて完成です。

刻みのりも敷き詰めました。完璧です。

半分食べたら「ごまアジお茶漬け」で完食

ごまアジ茶漬け

半分食べたら、アラで作ったスープを加えてお茶漬けに。

ごまアジ茶漬け
ごまアジ

「ごまアジ茶漬け」、おまけ的な存在ですが、こちらの方が主役といってもいいほどの絶品でした!

ごまアジ丼&ごまアジ茶漬け、意外に簡単で、とっても美味しくできした。

初夏の味覚「藁焼きカツオ」

昨日は、実家の兄が手料理を振る舞う「藁焼きカツオ祭り」に行ってきました。

私と歳が4つ違いの兄はごく普通のサラリーマン一筋ですが、手料理はなかなかのものです。

特に海産物への目利きや商品知識、包丁さばきは一流料理人レベル。車で20分ほどの距離にある実家に行くたびに美味しい刺身や男の手料理を振る舞ってくれます。

主役のカツオは、バーベキューコンロに藁を入れて炙ります。バーベキューコンロの活用方法としては斬新ですが、マニアックなので広がることはないでしょう。

表面だけをさっと炙ります。

なんともダイナミックな画です。

一本釣りの「藁焼きカツオ」

藁を燃やした火でカツオを炙ると燻製したような香りがカツオに染み込みます。その独特な香りと薬味の爽やかな香りを、ゆずポン酢がぎゅっと引き締める感じです。

原料は兄がこだわって調達した、一本釣りで漁獲されたカツオです。

鰹漁には「一本釣り漁」と「巻み網漁」がありますが、「巻き網漁」で漁獲されたカツオは、網の中でカツオが暴れるため筋肉の中に乳酸が溜まり酸っぱくなったり、身割れしたりするのだそう。

兄が切って盛り付けた大皿2枚分の藁焼きカツオ。

男衆は兄、私、叔父の3人。食べきれない量です。

今朝水揚げされた「ほや」

肉厚で食べ応えある南三陸産ほやでした。

その肉厚のほやを「mizkanかおりの蔵 丸絞りゆず(ゆずポン酢)」で食べました。このゆずポン酢もとても美味しいです。ほやを食べるときはほとんど「酢しょうゆ」でしたが、これは発見でした。

丸ごとオニオンのコンソメチーズ

丸ごと玉ねぎのコンソメ煮は私も作ったことがありますが、チーズのせは意外でした。

味のベースがコンソメなので、煮込んで甘くなった玉ねぎによくあいました。

聞けば、バターから転じて、最終的にこのスタイルに辿り着いたとか。

これはキャンプや車中泊などのアウトドアメニューとしても使える料理です。

デザートは「最上川千本団子」

山形県にある人気の団子屋さんの団子です。

兄は、この日のために昼で退勤し、山形県まで買いに行ったのだとか。

最上川千本団子

一升瓶を隣に座らせ、最後まで日本酒一本。

酔っ払って食べるのを忘れて帰ってきたことを、今日カメラの画像を見て気づきました。千本だんごは食べたことがなかったので残念です。

いつか店を訪れてみたいと思います。

初夏の味覚を季節の薬味で贅沢に楽しませてもらいました。

メスティンで「割烹料理風たけのこご飯」を作ってみた

桜も咲き始め、春らしくなってきました。

そこで今日は季節を感じるメニュー「たけのこご飯」を水煮を使って簡単に作ってみました。

美味しく作るポイント

1.食感を楽しめるよう「たけのこの穂先」を使う

たけのこ水煮は、1本タイプだけでなく、カットの形状により様々な種類があります。

今回、穂先の食感を味わえるよう、穂先のカットタイプを選びました。

  

2.風味の相性が良い「油揚げ」を副材に使う

「油揚げ」は、「たけのこ」の風味と相性のよい、定番の組み合わせですね。

3.上品に仕上げるため「だし」は薄味にする

味わいも見た目も上品になるのではないでしょうか。

材料(コメ1合分)

<A>

たけのこ水煮穂先カット・・・・約180g

油揚げ・・・・・・・適量(短冊切り)

<B>

白だし・・・小さじ1

本だし・・・小さじ1

みりん・・・小さじ1

日本酒・・・小さじ1

塩・・・・適量

砂糖・・・適量

刻みねぎ・適量

作り方

まずはAの準備。といっても、水煮を水洗いし、油揚げを短冊切りにするだけです。

(油揚げは油抜きしないで使用しました。)

Bを調合し、お米、水(170㏄/ごはんよりちょっと少な目)をメスティンに投入。

あとは固形燃料が燃え尽きるまで待ち、15分ほど蒸らせば完成です。

刻みねぎを花ミョウガや大葉に変えても良いかもしれません。

そして本日の動画

ホテルカリフォルニアの動画を視聴。かっこいいですね〜。今夜もハイボールが美味い。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

明日もいい一日でありますように。

旬の食べ物で楽しむひとり秋祭り

昼夜の気温差も大きくなり、食べ物が美味しい季節になりました。そんなことを考えていたとき、取引先の方から、ご自身が家庭菜園で育てた白菜を漬けた漬物が職場に届きました。

丁寧に職場の人数分ごとに漬け液も含めてパッケージされています。

白菜の葉の緑と黄色味の美しい色バランスが目に入った瞬間に、今夜の晩酌は「日本酒」と決めました。

贅を尽くしたひとり秋祭り

今夜は秋祭りです。

職場で頂いた、おっかさん干し柿と白菜漬けをつまみに、会津塗りのぐい呑みで日本酒をいただきます。

日本酒は、岩手県磐乃井酒造の清酒、磐乃井。高級酒ではありません。

それでも後味がきれるスッキリした辛口の日本酒で、歯触り良く、程よい塩加減の冷んやりした白菜漬けにも、実がとろける優しくも奥深い甘さの干し柿にもよく合います。

ぐい呑みの紅葉の絵柄も、今夜は酒の肴です。

「ひとり秋祭り」とは、「ひとりぼっち」という意味ではなく、自分だけの世界、という意味です。

干し柿も白菜漬けも頂いた物ですが、おカネでは買うことができない、旬の味わいと真心とゆったりした時間。今夜も呑みすぎるかもしれません。

「しそ(大葉)」の塩漬け

自宅の裏庭の畑に「しそ」が大きな葉を連ねて成長していました。「しそ」は今が旬。塩漬けにしようと思い、収穫しました。

爽やかな香りが特徴の「しそ」は、今が出荷のピーク。家庭菜園で栽培していなくても、まとまった量が出回るこの時期では、ボリュームアイテムで150円前後とかなりお得に買うことができると思います。(束売りされるのは漬け梅用途の赤しそです。)

しそを塩漬けにすれば長期間の保存が可能なので、グレードの高い居酒屋のサイドメニューにあるような「しそ巻きおにぎり」など、和食のプロっぽいメニューが楽しめます。

それではさっそく、そのしその特徴や長期保存可能な塩漬けの方法などについてご紹介してまいりましょう。

青しその収穫

青しそを収穫

まずは勝手口を出て徒歩10歩、サンダル履きのまま、しそ畑へ。

本来はハサミを使って、一枚一枚、丁寧に収穫するのでしょうけれど、ちぎって収穫します。農薬は使っていないので、葉に虫食いの穴が開いたものもあります。見栄えもそこそこ大事なので、穴が空いたものを避けて収穫します。

こんなにあっても使いきれないのですが、種が地面に落ちて育ち、いつの間にかこのようになりました。

今日使うのはせいぜい、20〜30枚程度。普段の用途は、味噌汁に刻んで入れたり、天ぷら、冷奴などです。最近は納豆に刻んで混ぜて味変して楽しんだりもしています。(ちなみに農家ではありません。)

青しそほとんど手入れしなくても育つようです。生育の勢いが強いので、畑のどこに植えても収穫できるまでに成長します。

大葉

ご覧のとおり、スーパーで見るのと色も形も同じです。

まあ、「収穫」と言っても、作業した時間はほんの5分ほどでしたが。

しその出回り時期と期間

赤しそ

しその旬は5月から7月で、最盛期(群馬県)は6月頃です。出荷時期は桜前線と同じように日本列島を北上しますので、東北宮城ではちょうど今頃が旬のようです。

しそには青しそと赤しそがあって、青しそは刺身の付け合わせなどで通年出荷されているのでスーパーでも普通に品揃えされています。

一方の赤しそは、主に梅干しづくりに使われることが多いので、梅干しを漬ける文化がある地域では、枝ごとの束単位で販売されています。ただし出回る期間は10日ほどと長くはありません。

梅干しを漬ける文化がない地域のスーパーでは、漬け梅や赤しその品揃えはないかもしれませんが、ネット通販では今でも普通に販売されているようです。

しその香り成分と栄養価

しその爽やかな独特な香りの成分はペリルアルデヒドやピネン、リモネンです。このうち成分の半分以上を占めるのがペリルアルデヒドで、強い抗菌作用と防腐効果を持つ成分です。

しそが料理の薬味や刺身のつまに使われる理由は、このような効果によるものなのです。

しそ(5枚分)の栄養価の特徴として、β-カロテンが豊富なことです。野菜の中でもトップクラスです。(にんじんの約1.3倍、かぼちゃの約2.8倍、ブロッコリーの約13倍/いずれも可食部100gとの比較/出典:食品成分データベース)

いつも脇役が大半のしそですが、立派なお仕事をされておられます。

おにぎり用に「しその塩漬け」の仕込み

しそはごはんとの相性も良いので、おにぎり用にしその塩漬けを作りました。

作り方はとっても簡単です。材料は塩だけ。数時間、寝かせるだけですぐできます。

作り方はいろんなサイトに載っていますが、クックパッドのレシピどうぞ。

近所のスーパーでは、塩漬けに加工した青しそが20枚330円で販売されていました。

今が旬のしそを長期保存して楽しむ

出荷量がピークを迎えている今はお買い得です。塩漬けにすれば半年ほど日持ちします。おにぎり以外でも、チーズに巻いても美味しいです。

爽やか香りが特徴のしそを使った「しその塩漬け」。ぜひ仕込んでみてはいかがでしょうか。旬を味わうことを意識するとささやかな満足につながるかもしれません。