半年間だけ営業する開湯三百年の秘湯

昨日は、2年前に83歳で他界した実母の三回忌法要。兄や叔父といつもと違わず飲みすぎました。とても賑やかな宴で、母も喜んだことと思います。

今日は、最近めっきり年老いた義母に元気になってもらおうと温泉へ。

実母と暮らしたのは20年ですが、今も健在の義母とは37年暮らしています。

今が最も新緑が美しい時期

欲を言えば、直前に雨が降れば、木々の葉が光り輝いてより美しく見えます。

今日は雨はありませんでしたが、ここのエリアはいつ来ても美しい風景がいっぱいです。

頂上に差し掛かると、背の高い木も少なくなります。

須川高原温泉

ここは強酸性のエメラルドグリーンに輝く源泉掛け流しの湯です。

画像は色補正や加工は加えていません。湯の色は、この画の見たまんまの色です。雪景色の中でも美しいと思いますが、11月から翌4月末まではここへのルートが通行止めになるので夏場しか営業していない希少価値の高い天然温泉です。

更衣室には「カメラ(撮影)は他の入浴客に迷惑をかけなければOKです」との看板が。秘湯には珍しく、分別あるご判断です。

強酸性の湯は、石鹸をつけても泡立ちません。ひたすら、かけ流すだけ。

湯加減はちょうど良く、湯から出ている肌は、済んだ空気に冷やされます。

いい湯でした。

焼き肉でさらに元気に

歳をとると多くは食べれません。今の私もそうです。

好みの肉を少しだけ。それで満足です。

自宅からの眺め

須川高原温泉のある場所は、遠くに見える山の頂付近です。(自宅庭先から撮影)

↓動画にまとめました。よろしければチャンネル登録もお願いいたします。

車中泊で出会った驚きの絶景

昨日、久しぶりにキャンプに行ってきました。

キャンプと言っても車中泊ですが、私の中では、野外で外泊することをキャンプと定義しています。なので、NVANでの車中泊もキャンプということにしております。

今回はその時の様子と、タイトルにある驚きの風景を、DJI MAVIC MINIで撮影した空撮動画でご紹介いたします。

矢櫃(やびつ)ダム湖面と枯れ木

程々の手入れ加減で自然を満喫

今回、岩手県にある一関温泉郷 真湯温泉で自然を満喫してきました。

このキャンプ場は、最盛期でも訪れる人は数組とマイナーなキャンプ場ですが、以下の特徴が気に入っていて、年に数回は訪れるお気に入りのキャンプ場です。

  • 落葉樹の森に囲まれていて直射日光は当たらない
  • 管理が行き届いた炊事場と水洗トイレがある
  • 温泉が近くにある(徒歩5分/8:30から営業)
  • 薪が山ほどある
  • 混雑しない
  • ファミリーというよりソロ・上級者向け
  • 夜はとにかく静か
  • 料金が安い(無料?)
  • 市街地から3〜40分と比較的近い

これでけの高規格キャンプ場で低料金のキャンプ場はなかなかないですね。

車やバイクで乗り入れできる

NVANカーサイドテント

サイトにもよりますが、車やバイクでそのまま乗り入れができる設営場所があります。

今回は国道からたった3mほど入ったサイトに車で乗り入れし、宿を設営しました。

国道といっても、この先は栗駒山山頂へ向かう山岳ルートで、夕方以降は通る車はありません。反面、朝は山頂へ向かう車やバイクが数台通るので、若干、現実的な空間と隣り合わせになるような瞬間があります。それでも付近を流れる沢の音や野鳥のさえずりに走行音がかき消されるので、それほど気になることはありません。

東北では名峰のひとつ、栗駒山(標高1,626m)を背後に抱える真湯キャンプ場は、ほとんど山の麓に位置しているため天候は変わりやすいです。真夏でも夜間は上着がないと過ごせないほど気温は下がるので、重ね着できる服装が必要です。

真湯キャンプ場の中央付近です。森に囲まれた中にあります。

炊事場では飲用できる水道もあります。この水は夏でもとても冷たいです。

薪もご覧の通り。今回はカセットコンロのみを熱源としたので薪は使用しませんでしたが、使う場合は「協力金」をお支払いする良心的なシステムです。

NVANカーサイドテント

今日の宿の準備が整いました。

今夜のメインは、イオンで購入したタスマニアビーフステーキです。両木は155gと少し物足りない気がしないでもないですが、奥の手を使ってみましょう。

snowpeakマナイタセットL
snowpeakマナイタセットL

「奥の手」とは夏が旬のズッキーニでかさ増しする作戦です。ステーキのタレと一緒に炒めました。見た目にも美しく、くせもなく、歯触りが楽しい野菜です。

フルーツも欠かせません。今日はレッドグルーブです。炊事場の冷たい水で洗って冷やしておきました。種があるぶどうですが、皮ごと食べられます。

今日は1パック298円とお買い得でした。

まだ時間は早いのですが、お酒がすすみます。

この時点で4〜5組のキャンパーがいましたが、大騒ぎするようなグループはいません。この日はほとんど風がないので枝葉の擦れる音もなく、とても静かで快適です。

bluetoothスピーカー
ヒノキ桶

このキャンプ場から歩いて数分のところに日帰り入浴施設「真湯温泉」があります。酔っ払う前に、ひとっ風呂浴びることとします。

厳選かけ流し温泉とヒノキ桶

いい湯です。家では毎日お風呂には入っていますが、しばらくお風呂に入っていなかったような感覚すら覚えます。(檜のマイ桶はNVANに標準装備です。)

NVANカーサイドテント内

何時まで飲んでいたか覚えていませんでしたが、時計は8時過ぎを指していますね。

多分、寝たのはこの少し後のことかと思います。ボトル2/3を飲んだにしては、自分では頑張って起きていた方かもしれません。

それにしてもNVAN車中泊は快適です。助手席側、運転席側ともにフルフラットになるので、セミダブルベッドに寝転がっているようなゆとりがあります。

食器やポータブル電源などの宿泊に伴う主要な荷物は、全てベッド下に、撮影機材などはインナールーフキャリアに収納しているので、居住空間は広々としています。

この日は運転席側の窓ガラスを半分だけあけて、防虫網で覆った仕様で就寝しました。

目覚めは4時頃でしたが、野鳥が鳴き始めたのは5時前頃からで、野鳥にも起床時間があるようですね。

当日のキャンプ場早朝の様子を動画撮影してみました。国道沿いのロケーションのため、一部に車の走行音が入っていますが、雰囲気は伝わるかと思います。

朝食はいつも簡単です。そして、食材が残ってしまっているのもいつもと同じ風景です。ソロキャンプでは食材を無駄買いしてしまいがちですね。

快晴につき早々と撤収

天気も良かったので7時すぎには撤収しました。前記したように、ここは山岳エリアなので、天気が良ければ初夏の美しい風景に巡り合えるかもしれないと思ったのが撤収時間を早めた理由です。

曇天や雨ならもっとゆっくりしていたことでしょう。

でも、早朝の行動開始が正解でした。

エメラルドグリーンに輝く震災の爪痕

2008年に発生した「岩手・宮城内陸地震の爪痕」です。この風景は知ってはいましたが、奥に見えるエメラルドグリーンに輝く湖が、今日はひときわ美しい色に輝いていました。折れた橋がなければ、多くの観光客や住民が亡くなった災害のことなど忘れてしまいそうです。

当時のニュース番組がYouTube(ANNnewsCH)に投稿されていますので、ご覧ください。

水がエメラルドグリーンに輝く理由とは

一般的に湖などの水面の色は、①水分子による光の吸収や拡散、②水中の物質(懸濁物質や動植物プランクトン、溶存物質)による光の吸収や反射、③水深の浅いところでは、湖底や水中の水草などによる光の吸収・反射・拡散、④周囲の景観、⑤太陽光の直接反射、などにより決まると言われています

国土交通省東北地方整備局

要約すると、水分子による光の吸収や拡散が水中の溶存物質によって変化するから、と言われています。水深が浅く水草などによる光の吸収・反射・拡散が活発な周囲環境より決まると言われています。

ここのエリアは何度も通っていますが、「曇天で無風(湖面に波が立たない)時」がキレイに発色するような印象をもっていましたが、快晴のこの日でも、湖面は十分美しい色でした。

さらに車で数分の、矢櫃(やびつ)ダムへ。

MAVIC MINIで撮影してみました。

矢櫃(やびつ)ダム周辺をDJI MAVIC MINIで空撮した動画です。


今回のキャンプのまとめ(次回への教訓)

  • 食材は前日調達し、必要な分だけを持ち出す(無駄の削減)
  • メインとなるメニューは前日までに決めておく(時間と量の無駄削減)
  • メイン食材の基準を決める(焼き肉は最大400g/一人)
  • クーラーバッグは直置きせずダンボール等の敷物を使う(汚れ対策)

久しぶりのキャンプは、とても充実した時間でした。盛り沢山で伝え切れていない点が多々ありますが、ブログへのまとめ方も含め、次回への課題とします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。それでは今日はこの辺で。

小さな町の温泉郷への小旅行

好天に誘われ、宮城山形県境に位置する遠刈田温泉郷に行ってきました。快晴のこの日、車内のTVニュースでは、気温27°と伝えていますが、木々の葉の緑眩しい山岳エリアは22°と快適で、心身ともに一瞬でリフレッシュするかのようです。

小さな町の温泉郷への小旅行、どんな風景に出会えるのでしょうか。

火の山として恐れられた蔵王山

NVAN

遠くに見えるのは蔵王山(ざおうざん、ざおうさん/標高1,841m)です。東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈の中にある活火山です。

2018年1月、蔵王山では小規模な噴火が起きる可能性があるとして、気象庁による噴火警報の発令や登山口の入山規制が行われなど、緊張が高まった時期がありました。

2018年3月に噴火警報は解除されていますが、2019年10月には台風19号が、2020年には新型コロナウイルスと、立て続けに自然の脅威にさらされてきたエリアです。

静かで美しい風景が広がる別荘地。車のガラス越しには何事もなかったように映ります。

新緑の峠道

買い出しは済ませているので、あとは今日の宿探しです。新緑がきれいでテンションがあがります。いい場所があれば、車中泊を敢行しようと思います。

森の中の公園「紅葉台」

新緑

ほどなくして「紅葉台」という所に到着しました。地元民によって手入の行き届いた森の中の公園(看板情報)ですが、人の姿はありません。

NVAN

今日はここに投宿します。すぐさま旅装を解いてリラックスしたいです。

NVANとカーサイドテント

サイドオーニングを引き伸ばし、プライバシーテントを設営したらチェックインの完了です。当店、森の中の一軒宿(無料)でございます。

NVANは助手席側のドアと後部スライドドアを開けた時、間に区切りがない(センターピラーレス)ので広々とした開放感があり、テント内で寛ぎながらも、車載したキャンプ道具へのアクセスも容易。快適に便利に過ごすことができるのです。

カーサイドテントの網戸

プライバシーテントを網戸モードに。風と野鳥の鳴き声に包まれ、なんとも贅沢な気分です。

やっと遅めのランチです。今回の「小さな満足」は、国産牛ももステーキ(750円税別)を味わうことです。

牛ももは、牛の後ろ脚(太もも)部分の脂肪が少ない赤身肉です。おいしいステーキにするには、硬くならないように高い温度で焼きすぎないのがポイントです。

まずは高温で一気に表面を焼き、うまみを引き出す作戦です。あとは弱火で適当に。タレは使わず、いつも、塩&しょうゆです。僕はこれがいちばんです。

続いて、ビールのおつまみ、そら豆を焼きます。さやごと焼けば、さやの中が蒸し焼き状態になるので、今が旬の香りを存分に味わえます。そら豆は出回り期間が短いので、その分だけ、季節や旬のありがたみを感じられる野菜。これも「小さな満足」です。

また、塩の種類を選んだりすると、そら豆の楽しみ方も増えるかもしれません。

夕食のメインはダイショーの「キムチ鍋スープ」。鍋スープの中では僕のお気に入りブランドのひとつです。原材料にエビ、魚醤、アサリエキス、煮干しエキス、オキアミエキスが使われており、辛さの中に魚介の旨みがあるのです。

鍋は代表的な冬季メニューですが、作るのも簡単で、温め直せばいつでも食べることができるのでアウトドアでは便利なメニューのひとつです。ひとりには分量が多いですが、朝までにはほぼほぼの完食でした。

NVANとカーサイドテント

お酒(ハイボール)を飲みながら調理したり、片付けたりしているうちに、すっかり酔っ払ってしまいました。テント内ではカメラや道具をいじったりするだけで、特に何かに集中して作業している訳ではないのですが、あっという間に夜が更けていきます。ボトルも2/3がなくなりました。飲み始めの時間が早いとついつい飲み過ぎますね。宴はこの辺(たぶん20:30くらい)で閉会です。おやすみ〜。

賑やかな森の目覚め

野鳥のさえずりで目が覚め、ささっと車内の整理を済ませます。酔っ払ったまま寝込んだので、細々したものが車内のあちこちに散乱していました。何でこれがこんな所にある?とはキャンプによくある超常現象。紛失する前に元どおりにしておきましょう。

いろんな種類の野鳥や生き物の鳴き声がひっきりなしに聞こえてきます。時折、これまで聞いたことのない、バックコーラスのようなおもしろい鳴き声も聞こえてきます。森の早朝はとにかく賑やかです。

清々しい森の空気を吸って一息ついたら朝食です。見てのとおり手抜きの朝食です。「手抜き」といえども、熱源は一口のカセットコンロだけなので、できるだけアツアツで美味しく食べるために、食材ごとに加熱の順番を論理的な思考で工夫を加えるのも大切です。その工程を考えたり軌道修正したり、小さな失敗をしたりするのも、アウトドアライフの楽しさです。

キャンプや車中泊は、「不便を楽しむ」というくらいの覚悟があってちょうど良いのかもしれません。

源泉かけ流100%の朝風呂へ

青根温泉じゃっぽの湯
青根温泉じゃっぽの湯

チェックアウトを済ませ、近くにある「青根温泉じゃっぽの湯」へ。歓迎されていますね。嬉しいことです。

ここは源泉100%かけ流しの日帰り入浴施設です。朝6:30からの営業で料金はおとな320円と格安です。

泉質は、低張性中性高温泉で泉温は48〜49°で湯加減は申し分ありません。小さな温泉街の共同浴場ですが、ボディソープ、シャンプー、ドライヤー、コインロッカー(返却式)が完備され、番台ではタオルの販売もしているので手ぶら入浴もできるという充実ぶりです。メンテナンスに手間がかかる豪雪地帯の宿命か、露天風呂がないのは残念ですが、館内はもとより、脱衣所や浴室も清潔感があり、地元民も朝から通うとてもいい湯でした。

自然の中に溶け込んだお洒落なカフェも

このエリアには、お洒落なカフェやレストランなど、多く見受けられます。通りから目に入った「BLUE COFFEE」の看板につられ、急停車。外観はちょっといい感じです。

BLUE COFFEEとはお店の名前です。緑に囲まれた黒基調の建物は樹木と同化し、緑豊かな自然の中に違和感なく溶け込んでいます。写真には写っていませんが、この店の裏にはドッグランのようなスペース(店舗設備かは未確認)もありました。自然を愛し、共生していこうとするライフスタイルや意欲が形になって現れているスポットです。

テラス席ではカップルが仲良く会話を楽しんでいるようでした。贅沢な時間です。

店内は清潔感ある落ち着いた雰囲気です。BGMもかかっているかどうかわからないような静けさが上質な空間を演出しています。開業して5年ほど経つとのことですが、つい最近完成したばかりのような佇まいです。

お土産にBLUE COFFEEオリジナルトートバックと缶バッチをGET。このバッグはボテっとした感触の厚手の生地で、使うほどに味わいが出てきそうです。

この他、直売所で販売していた地元で採れた山菜加工品(行者ニンニクの醤油漬け、きゃらふき)とそら豆も小旅行の土産品として購入しました。3品とも季節の野菜です。

久しぶりに自然の美しい景色とのんびりとした時間を堪能できました。「小さな町の温泉郷への小旅行」、しばらくはテーマになりそうなフレーズです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。