泥を吸って美しく咲く「蓮の花」の魅力

今日は親戚の告別式。

式場に向かう道中に、一面を蓮の花で覆い尽くす小さな沼があります。

蓮の花が見頃を迎えている今、大小数々の蓮の花が可憐な花びらをつけて風に揺れていました

蓮の花

蓮の花を鑑賞するたびに、最果ての牢獄「博物館網走監獄」の入り口にある鏡池に咲く蓮の花を思い出します。

泥を吸って咲く蓮の花は、囚人の目にどう映ったのか。橋の上から蓮の花をしばらく見つめ、想像を巡らしていた記憶です。

2014年夏。もしも自分が凶悪犯だとして、収監されるためにこの橋を渡るとしたら、この池一面に咲く蓮の花の美しさに目を奪われるだろうか。この美しさよりも先に感じ入るものがあるとすれば、それは何なのか?家族か、社会的信用か。凶悪犯に社会的信用などはそもそも価値はないのではないか?

答えが出ないまま、網走監獄内を、胸に重苦しさを抱えたまま、リアルに再現された展示物を観て回ったように記憶しています。

「博物館網走監獄」公式サイトはこちら

その池にかかる鏡橋について、「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟をただし目的の岸にわたるべし」との思いが込められているとも言われています。

(網走監獄は一見の価値あります。)

蓮の花

仏教においては、泥沼は人間の煩悩や苦悩を表し、そんな汚れに染まることなく、清らかに咲く蓮の花は悟りの象徴とされています。

確かに、このような美しい花ですが澄んだ水では育ちません。

コロナ禍の供養のあり方

人が集まっての会食はしにくい時代。お別れの場でもそれは変わりません。

メイプルシロップとスイーツ

田舎の葬式では酒やビールで生前の思い出話に花を咲かせながら、というスタイルは珍しくないのですが、コロナ禍の今、大人しくしっとりとスイーツでお見送り。

このようなスタイルも悪くありません。むしろ、好きです。

今日、美しい花びらの姿となって旅立ったおばさんも、多くの人に見送られ、安心していることと思います。

投稿者:

tamasabu

アウトドア志向なのに家から一歩も出ないで過ごしてみたいと思うことも多々。気に入ったモノを買い続ける習性あり。人生哲学は「往 (さ) る者は追わず、来たる者は拒まず」。1964年生まれ|血液O型|バイク歴40年以上|キャンプ歴25年以上|ドローン飛行100時間以上|防災士|デジタルマーケティング解析セミナーイベント登壇(2022年東京ミッドタウン)|宮城県在住。

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