豪雪の八甲田山麓に佇む秘湯宿「日本三秘湯 谷地温泉(青森県十和田市)」に行ってきました。
ちなみに三秘湯のうち、ほかのふたつは、祖谷渓の断崖に建つ一軒宿「祖谷温泉(徳島県)」と浴槽そのものが厳選の「ニセコ薬師温泉(北海道)」ということらしいですが、ニセコ薬師温泉は閉館しているようです。
谷地温泉は開湯400年の歴史を誇る秘湯中の秘湯です。今までの温泉めぐり人生の中では最高レベルの、泉質、雰囲気、周辺の景観すべてでお気に入りのスポットです。
今から少し前の紅葉時期、仲間二人とのバイクツーリングで宿泊したことがありましたが、その時に厳冬期も営業していると知り、再訪の機会を狙っていました。
「谷地温泉」のある場所
谷地温泉は、青森県十和田市にあります。
青森市からは車で約1時間、八戸市からは約1時間半ですが、冬季は至る所で通行止めになっているため、大きく迂回しなければならない箇所もあり、最寄りの市街地からの所要時間はプラス2時間は考慮しておいた方が安全です。
今回のルートは、東北道を黒石ICで降りて、酸ヶ湯温泉方面へ向かうルートです。黒石市内から谷地温泉までは途中から圧雪状の道でしたが、1時間ちょっとくらいで到着しました。
谷地温泉の周囲には、観光スポットが多く点在していて、新緑、紅葉時期の奥入瀬渓流の美しい景観を、写真集でも見るかのような感覚で楽しむことができます。
過日他界した、アントニオ猪木のお墓もこの近く。
「谷地温泉」の魅力

趣きある木造建築の一軒宿
その魅力は、硫黄分を多く含んだ白濁した泉質の温泉とひなびた木造の建物です。

浴場は壁、天井、湯船、手すりなどすべてが板張りで暖かみがあります。
携帯電話が使えないのも魅力のひとつ
夜の浴場内は、湯煙の中でランプが薄暗く灯っているだけの明るさなので、人の顔を識別するのが難しいくらいです。
携帯電話は圏外で通じないのも今の時代では逆に魅力です。(公衆電話あり。WiFiはフロントのみ。ただしADSL回線)

質素で静かなのに力強く、どこか不便なのに暖かみを感じる「ポツンと一軒宿」です。

十和田湖の岩魚を塩焼きで食べられるのも魅力です。
ほぼ毎日訪れる宿の人気者「テン」


「テン」とはリスにも似た小動物で、12月から3月の積雪期にはほぼ毎日、4〜6匹が食堂の窓に現れるといいます。
しかしこの日は残念ながら姿を見せてはくれませんでした。
スタッフいわく、今年の積雪量は例年と比べて少ないためのようです。外はすでに3mは積もっているであろう豪雪地帯の風景ですが、テンにはまだ不足のようです。

仕方ないので、ぬいぐるみで我慢です。
厳冬期は四輪駆動車のレンタルで
「谷地温泉」へ行く手段は、最寄りの市街地で「四駆駆動車のレンタカー」を借りることがベストです。
スタットレスタイヤを履いていても、チェーンがなければ目的地に辿り着くのは難しいし危険です。
今回は黒石市で四輪駆動車を借りて乗り換えて向かいました。所要時間は約2時間。

往路は後続車も対向車もなく、心細かったのですが、意外にも、宿は外国人観光客の団体も含め、ほぼ満員状態でした。
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ものすごく雪深いですね。雪に慣れていない人間にとっては、怖い感じもします。
四駆駆動車のレンタル、こういうことは本当に大切ですよね。
こういう趣のある一軒宿にたどり着いて、こんな温泉と食事があるとワクワクしますね。
テン、可愛いですねぇー。一度は会ってみたいです。
四輪駆動車のレンタカーは大正解でした。積雪に押しつぶされそうな、携帯もつながらない山の中の木造建築のひなびた温泉宿を楽しむ外国人の情報収集能力にも驚きました。みなニコニコしていました。この宿の本当の魅力、多くの日本人は見過ごしているかもしれません。