「SOTOミニマルワークトップ」は、新富士バーナー株式会社が「SOTO」というアウトドアブランド名で販売している、シングルバーナーとテーブルが組みになった調理器具です。
清潔感あるデザインが気に入って購入し、アウトドアはもちろん、家の中や車の中でも使っていました。
アルミ製トップボードの腐食原因
SOTOミニマルワークトップは、本体の大部分がステンレス製で、トップボード(ロゴが描かれている部分)はアルミニウム素材になっています。
私はアルミニウムについて詳しい知識はなく、ただ何となく、丈夫で軽い金属、というイメージだけを持っていました。
「丈夫で軽い」は間違いないことだとは思いますが、アルコール系のウエットティシュに含んでいるエタノールによってアルミニウムが腐食するリスクがあること全くは知らなかったのです。
その無知のせいで、トップボードの汚れをエタノール成分を含んだウエットティシュで拭き取ってしまったため、翌朝には洗浄しても取れない艶のムラ(=腐食)ができてしまいました。
購入して1か月くらいで、デザインに惚れて購入した「SOTOミニマルワークトップ」のトップボードは見るも無残なムラとなってしまいました。

ダメ元でメーカーにメール
どうにかなるとも思ってはいませんでしたが、メーカー公式サイトの問い合わせメールフォームから、ことの経緯と艶のムラを除去する方法はないか、問い合わせてみました。
回復する手立てはないものか尋ねてみたいのはもちろんですが、私以外にも、調理器具についた吹きこぼれなどの汚れをウエットティシュで拭き取る人がいると思います。
多くの人は、アルコール系かノンアルコール系か、選んで購入していると思いますが、わかっていても、うっかり拭き取ってしまう人も少なくないと思うからです。
「SOTOミニマルワークトップ」の使用前に製品説明書(SOTO)は熟読してはいませんでしたが、念のため、製品説明書を確認してみると、エタノールによるアルミの腐食可能性に関する注意を喚起する記載はありませんでした。


ウエットティシュについても同様、アルミ製品に使用することの注意書きはありませんでした。(水性塗料、革製品、スチロール、木製製品についての注意書きはあります)
メーカーの神対応
私が問い合わせメールを送ったあて先は、もしかすると消費者が行う相談窓口ではなく、企業ビジネスの連絡窓口だったのかも知れず、返答が来るのを諦めかけていました。
そんな矢先、メーカーの商品開発を担当されている方から丁寧な文章で返答がありました。
さすがキャンパーのアウトドアライフを支える老舗のメーカーです。
SOTOのシングルバーナーは10年以上愛用している製品もあるので、できれば嫌いになることは避けたかったのですが、回避されました。
コロナ禍では空前のキャンプブームでしたが、本来、アウトドア用品の多くは一過性の流行に左右されるものではなく、何年、何十年と長く愛用することで経年劣化を楽しんだり、品質への定評が増したり、愛着が湧いてくるものです。
「売って終わり」ではなくて、顧客になった時から物語は始まるという姿勢が感じられた対応でした。
エタノールとアルミの関係も勉強になりましたが、それ以上の学びがあったように思います。
問題があったときの対応が一番相手の本質が分かりますよね。と言うことは、自分もしっかりと顧客目線でトラブル対応しないといけないなぁーとしみじみと思います。
お気に入りのメーカーの好感度が上がって良かったです♪
ダメージを受けた製品を送ったら、いろいろテストしていただいた結果、ピザ焼きした極厚鉄板の高温が原因と判明しました😓誠実さを感じました。頭が下がります🙇🏻♂️