伝統工芸に携わる職人を特集したTV番組を見ていた時に、職人さんの作務衣の左胸にあった屋号の刺繍が目につきました。
かっこいいと思い、近くにある手芸や生地を扱う専門店さんに刺繍を依頼してみました。


実際に着用するイメージは重要
何にでも言えることですが、サンプルなどを用いて出来上がりをイメージすることが重要です。
私が持っている3着の作務衣のうち、いちばん気に入っている作務衣に刺繍を依頼したのですが、刺繍位置を肩の縫製ラインと平行になるように依頼しました。
ところがこれが大きな間違いで、作務衣を着ると、肩のラインは体の外側に下がるため、作務衣を着た時に刺繍した文字の末尾部分が大きく下に下がって、斜めになってしまいました。
実際に着用するイメージをもとに、刺繍位置を決めるべきでした。
刺繍を解いて修正
刺繍のし直しには洋品店オーナーも快諾してくれて、縫いつけた刺繍を生地を傷めないように手作業で解いて、再度、刺繍の修正をしていただき、本日、受け取りました。


上の写真は過去のものですが、完成品を着用すると「tamasabu」の文字が水平になるように修正していただきました。

ついでに黒の作務衣にも刺繍(銀色の糸)を依頼しました。
黒無地の作務衣は、住職のようなイメージがありましたが、銀色の糸の刺繍でぐっとカジュアルな雰囲気が出ました。これで堂々と街に出ることができました。
サプライズとは

このサプライズには感動しました。肉球デザインから、「tamasabu」が私の家の飼い猫の名前ということもわかってくれてのプレゼントです。
バカバカしいような依頼でしたが、意図や思いを汲んでくれて、真剣にお付き合いいただいたオーナーに心から感謝です。
ちなみにスーツもtamasabuブランド

こちらはスーツを作った時に依頼したネームです。人知れず「tamasabu」をブランドとして育てています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。