「乳頭温泉郷」とは、十和田・八幡平国立公園 乳頭山麓に点在する七つの宿の湯のことをいいます。どの宿もたたずまいも雰囲気も素朴でしみじみとした趣きがあり、人気のエリアです。
おとぎ話の世界へ

昨年は、同じ乳頭温泉郷にある「蟹場(がにば)温泉」に一泊したのですが、雪が少ない年で、豪雪地帯の表情はうかがえませんでした。
今年はご覧のとおり。車高約2mのNVANと同じくらい積もっています。綺麗に除雪されていて、青空とのコントラストも相まって、おとぎ話の国に向かっているかのようです。
この日は快晴で無風。自転車で鶴の湯に向かう強者も3名ほどいらっしゃいました。
武士が詰めた茅葺き屋根の長屋「本陣」

乳頭温泉郷 鶴の湯。いつ見てもテンションがあがります。誰もここには居てほしくない、秘密の場所として独り占めしたい、そんな感覚すら覚えます。
写真ではわかりにくいですが、積雪期以外は茅葺き屋根が剥き出しですが、雪から保護するため、透明のビニールシートが覆い被されていました。この地で文化的建造物を守っていくのは、相当気を遣うのでしょう。
歴史は長く、1688年から湯宿としての経営の記録が残っているとのこと。1688年(元禄元年)は松尾芭蕉が奥の細道の旅にでる前の年。333年も前のことのようです。
本陣の客室内の設備には、囲炉裏や灯油ランプが備えられていて、当時の暮らしぶりをそのまま実感できます。ちなみにWiFiもあります。外国人観光客からの要望が多く取り入れたと、スタッフが語っていました。

赤唐辛子が吊るされていました。
別のブログ記事でも書いています。→ 秘湯の軒先の赤唐辛子


泉質は、含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉、他3種となっています。
露天風呂の全体像や周囲の景観はわかりにくいですが、とても風情があります。

全てが素朴。いい湯でした。
去年、コロナの直前に乳頭温泉に行きました。真っ白な雪と青空がきれいで、いいお湯でした。早く旅行に行けるようになりたい!!
私も去年、コロナの直前に行きました。この時は同じ乳頭温泉郷の蟹場(がにば)温泉でした。今回、閑散としているかと思いきや、多くの観光客で賑わっていて、少しほっとしました。