家の中の整理をしていてヒマラヤ岩塩を見つけました。少し前にトマトにはまっていた時に使っていたもので、いつの間にか片付けられ、行方不明になったことすら忘れていました。宝石の原石のようにきれいでロマンあふれる楽しめるヒマラヤ岩塩をご紹介します。

そもそも岩塩とは
太古の昔に、海底が地殻変動のため隆起したときに海水が陸上に閉じ込められたり、砂漠のど真ん中にある塩湖で、水分蒸発により塩分が濃縮したりして結晶化したもの。
「暮らしニスタ」より
とてもロマンチックですね。「太古の昔」という言葉に惹かれます。
岩塩の色の違いの理由とは
写真で確認できるように、岩塩はその生成過程や成分によって様々なバリエーションがあります。

ピンクは、塩の結晶に含まれる鉄や銅によって作られた色で、黒は硫黄が含まれています。

硫黄が含まれているという黒は、想像していたとおり、温泉の匂いがしました。
なるほどという感じですが、この香りを生かす使い道が思い浮かびません。

黒以外では、それぞれの味の違いはわかりませんでしたが、とてもまろやかです。
普通の食塩とは全然違いますね。
昨年11月に、石川県の輪島で買った塩もまろやかで気に入って使っていますが、まろやかさはヒマラヤ岩塩の方が上かもしれません。



3億8千万年前の地球の忘れ形見
ヒマラヤ山脈が地殻変動で隆起したのは5,000万円前らしいですが、岩塩はそれよりも前の海底にあり、その年代は3億8千万年前。海水の化石ですね。
3億8千万年前というと石炭紀からデボン紀にあたります。どのような時代だったのでしょうか。
調べてみました。
陸上の植物は森林を形成し、種類も多様となって次の石炭紀の大発展の基礎となりました。またこの時期に両生類イクチオステガが出現し、初めて動物が上陸した例として注目されます。
地球生命の進化/デボン紀 東北大学総合学術博物館 ギャラリー
恐竜が地球のスーパースターとして闊歩していたのが2億3千万年前なので、それよりも1億5千万年以上も前になります。
岩塩の素が3億8千年前で、岩塩になったのはそこから何万年もの歳月をかけて、ということでしょうか。自分が生まれる前どころか、恐竜すらいなかった遥か前から気の遠くなるような時間をかけてできた色合いの岩(塩)を眺めているだけでも楽しめます。
岩塩の楽しみ方
ヒマラヤ岩塩には豊富なミネラルが含まれているようです。
ミネラルは地球上に存在する無機の元素で、私たちの生命を維持するうえで色々な役割を果たしていて、体内でミネラルのバランスを保つことは健康維持に非常に重要と言われています。
そんな岩塩は、お酒を飲むときに口に含むとお酒も美味しいらしく、悪酔しないとか。
焼肉やステーキにも合うと思います。(岩塩プレートというのもあるようです)
岩塩の価格
家で眠っていたヒマラヤ岩塩は、近所のスーパーで買ったものです。特別な、高級品のようなイメージがありますが、実際にはそんなことはありません。
価格は写真にある数種類の岩塩におろし金もついて580円とか、そのくらいだったと思います。衝動買いでした。
手が出ないほど高価なモノではないのに、食べ方も味わい方も豊富で楽しめるし、すぐに消費してなくなってしまうものでもありません。保存方法に気を遣う必要もなく、賞味期限もありません。とってもお得な贅沢品ですね。
Amazonでも購入できます→ヒマラヤ岩塩(ここで紹介した商品とは若干異なります。)

こうして眺めていると本当に宝石の原石のようです。
おろし金も二つあるので、地球の忘れ形見をNVANにも忍ばせておけば、いつでも太古の記憶を蘇らせることができそうです。