スウェーデンには、粗びきしたコーヒー豆をやかんに直接入れて煮だしコーヒーを楽しむ文化があったといいます。
ドリップ式コーヒーが定着する1960年より前のことらしいのですが、現代のように、深みと品位がある心惹かれるコーヒースタイルとは真逆の楽しみ方です。
やかんに直接コーヒー豆を入れるスタイルは、山仕事に携わる男たちから広がった説があり、キャンプを生きがいにしている私にとって、とても興味深い文化です。
スウェーデンにそんな文化があったことを知り、このやかん(ケトル)にたどり着きました。
焚き火で煮だす無骨なコーヒースタイル
焚き火スタイルについていろいろと情報を詮索してみると、スウェーデンで山仕事に携わる男たちが焚き火から煮出したことが始まりのようです。
焚き火の中に、コーヒー豆を入れたやかんをぶっこんで味わう山の男ならではの無骨なスタイル。
そのためか、熱くなったふたをナイフで開けられるような細工が施されています。
商品開発のプロセスや理由を知ると、コーヒーを味わう以外に、道具を使うこと自体が楽しくなってきます。
焚き火やかんの選び方
やかんに限らず、アウトドアで使う道具やウエアなどは素材が持つ特性も踏まえて選ぶと失敗しません。
目的や見た目が同じでも、素材によって保温性、耐久性、重量、価格・・みな異なります。
早く沸かせるアルミ製
アウトドアの焚き火で使うなら、軽量でステンレス製より湧く時間が10倍速いアルミ製がおすすめです。
チタンは軽量で良いのですが値が張るのが難点です。その点、アルミならチタンと同じように熱伝導率が高い金属なので早く湯を沸かせるからです。
カップ麺とマグカップが基準
ソロ~少人数のキャンプで使うやかんの最適な容量は、カップ麺に必要な湯量をもとに検討するとよいと思います。
代表的なカップ麺に必要なお湯の量は、日清カップヌードルが約300ml、どん兵衛410mlです。
手持ちのマグカップが300mlなので、やかんの容量が700ml~1,000ml程度だとカップ麺とコーヒーが一度に作れるので使い勝手がよさそうです。(レンメルケトルの容量は900mlです)
コーヒーに塩をひとつまみ入れると美味しくなる
焚き火で煮出したコーヒーに塩を入れるという記事もありました。重労働ゆえの塩分補給でしょうか?
実際にやってみたところ、悪くありません。
酸味が少なく飲みやすくなるようで、私は砂糖を入れるよりも塩の方がしっくりくる感じです。
ちなみに塩コーヒーの発祥はエチオピアらしいです。
「時間」を演出する名脇役「やかん」
写真中央は先週末の薪ストーブキャンプで登場した友人氏のやかん。
思えば、厳寒の雪中キャンプや吞みすぎた鬱陶しい朝を迎えたのもこのやかんでした。ところどころ、煤で焦げているのがまたいい味を出しています。
友人氏本人は知ってか知らずか、北欧風のコーヒースタイルになっていますね。
アウトドアショップのどのコーナーでもそれぞれ自己主張が強いキャンプ用品の中で、最も物静かで多くを語ろうとしないのが「やかん」でしょう。
ひとりでもグループでも、自然との語らいを引き出せるのか、いろんな場面で試してみようと思います。
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