旅と温泉

神々の隠し湯と震災遺構を探訪してきました

昨日の記事で紹介したダム湖の上流、車で約15分ほど先に温泉宿があります。2021年の初湯は、「神々の隠し湯・祭畤(まつるべ)温泉かみくら」でした。「祭畤」と書いて「まつるべ」と読みます。「祭畤」の「畤」は、音読みで「し」、「じ」、訓読みで「まつりのにわ」と読みます。

「畤(まつりのにわ)」は、五帝(東西南北中央の神)を祀る祭り場のことで、「かみくら」は神楽の語源になり、神々が降り立つ特定の斎場という意味で名付けたといいます。

泉質は、カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉、無色無臭の湯です。ここより高地へ進んだ栗駒山頂付近にある強酸性の須川温泉の治し湯としても利用されたようです。

この温泉に行く途中に、地震の揺れで橋が破壊され、そのまま震災遺構として残っている見学スポットを車窓から見ることができます。

もともと交通量が多いエリアではないので、橋が折れたことで投げ出された自動車等はなかったと思いますが、当時、橋の崩壊により、登山客らが孤立したという報道がありました。

岩手・宮城内陸地震(2008年)の爪痕

映像は、YouTubeに投稿されていたもので、私が撮影したものではありませんが、迫力が伝わって来ます。この折れた橋が、今でも震災遺構として現存しています。

*アイキャッチ画像は2020年6月に私が撮影したものです。

連なる山々の美しさ、実りの豊かさ、地殻エネルギーの脅威など、自然がなすものの多くに触れることができ、ほど近い距離には、世界遺産「中尊寺」や「毛越寺」もある魅力的なエリアです。

難点を挙げるとすれば、11月から4月末までは、山岳ルートが通行止めになるため、このエリアには岩手県側からしか行けず、「かみくら」で行き止まりの地点となっています。今はまさに神々の隠し湯となっています。

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